前回までで5文型のうち、第1~3文型の見分け方を見てきました。
復習ですが、5文型を見分けるときに注目すべきはどこ?
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答えは・・・
動詞
でしたね!
特に大事なのは V の部分の動詞。
述語動詞、いわゆる文章の「メインの動詞」の部分ですね。
この V の動詞によって、それぞれ見分けることができるんでしたね。
be動詞 もしくは五感を使う動詞、S=Cとなるもの | → | 第2文型 | SVC |
「~を」(目的語)を必要とする他動詞 | → | 第3文型 | SVO |
「~を」を必要としない自動詞 | → | 第4文型 | SV |
もう一度復習したい人はこちら。
そして英語の文章は結構な確率でこの第1・第2・第3文型が多いのですが、では第4文型と第5文型はどんな時に使うのかというと・・・
第4文型と第5文型は決まった動詞の場合のみ!
ずばり、第4文型と第5文型をとる動詞は決まっているのですね。
つまり、その動詞さえ頭に入れば
「あ!これは第4文型だぞ」とか
「第5文型だから O の後に C にあたるものがあるはずだぞ!」
というふうに身がまえることができるようになるのです。
第4文型 | S | + | V | + | O1 | + | O2 |
第5文型 | S | + | V | + | O | + | C |
第4文型 SVOO の形になるのは「…に~してあげる系動詞」
第4文型 | S | + | V | + | O1 | + | O2 |
主語 | 述語動詞 | 目的語1 | 目的語2 |
この文型をとるのは、基本的に「…に~してあげる」という意味を持つ動詞たちです。
- give系動詞
- buy系動詞
O(目的語)が必要なので、Vに来るのは他動詞です。
O1(目的語1)が「…に」の部分で人が来ることが多く
O2(目的語2)が「~を」の部分でモノが来ることが多いですね。
Doraemon | gives | Nobita | tools. |
S | V | O1 | O2 |
主語 | 述語動詞 | 目的語1 | 目的語2 |
参考:こちらのブログで第4文型をとる38個の動詞が分かりやすくまとまられています。
基本的に、「誰々に、何々を~」というふうに人とモノに両方かかわってくる動詞の場合は第4文型 SVOO かもしれないと考えましょう♪
メインの動詞が「…に~してあげる」という意味を持つ他動詞 → 第4文型 SVOO
第5文型 SVOC の形になるのは「…を〜の状態にする系動詞」
第5文型 | S | + | V | + | O | + | C |
主語 | 述語動詞 | 目的語 | 補語 |
この文型をとるのは、基本的に「…を〜の状態にする」という意味を持つ動詞たちです。
- OをCだと思う系動詞
- OをCの状態にする系動詞
- Cの状態であるOを感じる五感系動詞
O(目的語)が必要なので、こちらもVに来るのは他動詞です。
O(目的語)が C(補語)の状態になるので、こちらも O = C の関係が成り立ちます。
第5文型をとる動詞は限られています。
こちらのページでは第5文型をとる動詞29個がまとめられています。
メインの動詞が「…を〜の状態にする」という意味を持つ他動詞 → 第5文型 SVOC
動詞がどの種類か分からなかったら辞書で調べよう
第4文型と第5文型をとる動詞は限られているというお話ですが、それぞれ38個とか29個とかあるじゃん!と思うかもしれません。
でも、ですよ。
一説によると高校で覚える一般動詞の数は230個(!)と言われているので、そのうち第4文型と第5文型をとる動詞はやはり限られたものであると言えます。
とはいえ全部覚えるのは大変だし、一気に覚える必要もありません。
例え覚えたとしても、実際にTOEICの問題を解くときには動詞以外のことでも頭がいっぱいになるので、思い出せない事必須です(苦笑)
その代わり、先述の基本的な動詞の感覚を覚えておくと、いつかアンテナがピピッとなる日が来るはず。
動詞の種類を調べるのに一番いい方法は辞書を引くこと。
辞書を引けば必ず動詞の種類が書いてあります。
わからない単語や、動詞の種類を知るために、地道に辞書を引いてインプットしていくことが、アンテナの感度を上げるのに絶対に役立ちますよ!
さて、次からはついにPart5の問題の解き方を具体的に説明していきますよ♪