前回の記事では、TOEIC Part5の解き方のポイントとして、問題の選択肢に注目しよう!というお話をしました。
それでは Part5 の問題を解くための次のステップについて見てみましょう。
まず、重要ポイントを一つ。
Part5 の問題パターンは2つに分かれると思ってください。
詳しく説明します。
TOEIC Part5 の問題パターンは2種類ある
Part5 の問題文は、次の2つのパターンに分かれます。
- 文章が未完成のパターン
- 文章が完成しているパターン
この場合の「文章」とは、「文章内に必要な構成要素が全て入っているかどうか」ということです。
文章の構成要素とはつまり・・・S・V・C・O ですね。
ということは、どこをどう見れば、文章が未完成なのか、完成しているのかがわかるか?という問いの答えはもう分かりますね。
それを解くカギが、ずばり構成要素 S・V・C・O と品詞なのです!
2つのパターンの見分け方
例えば、次の2つの文章があるとして、どちらが文章未完成、完成かわかりますか?
(A) Mike Japan recently.
(B) Mike visited Japan .
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答えは
(A) Mike Japan recently. → 文章が未完成
(B) Mike visited Japan . → 文章が完成している
なぜだかわかりましたか?
① 文章が未完成のパターン
まず (A) の文章が未完成なパターンを見ていきましょう。
(A) Mike Japan recently.
こちらの文章の文構造をチェックしてみると、こうなります。
Mike Japan recently.
S V O 副詞
方法としては、まずそれぞれの単語の品詞をチェックします。
この文章は
Mike=名詞
Japan=名詞
recently= 副詞(lyがついているので)
ということで、文章を構成するのに不可欠な「メインの動詞(述語動詞)」が抜けていますね。
Mike という名詞はおそらく主語(S)。
Japan も名詞で、存在が確認できない動詞が来るであろう場所のすぐ後に来ているので、おそらく目的語(O)。
そしてlyがついているのでrecentlyはおそらく副詞(recentという形容詞+lyの場合は副詞)。
そして、英語の文章を作るには最低限でも S+V の構成要素が必要(つまり、メインの動詞が必要)なので、「この文章にはメインの動詞が欠けている = 文章としては未完成」
という結論になります。
ついでに、空欄に入る品詞はもう分かりましたね?
欠けているのはメインの動詞(述語動詞)なので、述語動詞になれる品詞は?と考えると・・・「空欄に入るのは動詞」となるわけです。
② 文章が未完成のパターン
では (B) のパターンを見てみましょう。
(B) Mike visited Japan .
こちらの文章の文構造をチェックしてみると、こうなります。
Mike visited Japan .
S V O おまけ
それぞれの単語の品詞をチェックします。
この文章では
Mike=名詞
visited = 動詞
Japan=名詞
空欄部分 =?
ということで、上の (A) のパターンを参考にすると、文章を構成するのに必要な要素(S・V・O)は揃っていますよね。
Mike = 名詞 → 主語 S
visited = 動詞 → 述語動詞 V
Japan = 名詞 → 目的語 O
「この文章は構成要素SVOがそろっている = 文章としては完成している」という結論になります。
では、文章が完成しているのであれば、問題の空欄には何が入るのか?
構成要素 S・V・C・O 以外のものであることは想像できると思います。
この「構成要素以外のもの」を個人的には「おまけ」と呼んでいます。
構成要素以外の、おまけ情報を追加するものだからです。
ということで、「空欄に入るのは構成要素以外のもの」=おまけ の役割をする品詞、というわけです。「おまけ」の代表格が副詞です。
副詞は文章の構成要素にはならないのでしたね。
今日のポイント
というわけで、今日のポイントは
まず問題文の文章が未完成なのか、完成しているかをチェック!
次回はそれぞれのパターンの具体例をもっと見ていきましょう♪